◇大同生命SVリーグ 第8節 東レ静岡3-0V北海道(30日・香陵アリーナ)
9位の東レ静岡が最下位の10位・V北海道との裏天王山を今季初のストレート勝ちで飾った。腰のコンディション不良から1か月ぶりに復帰したオポジットのアラン・ソウザ(30)の活躍で、連敗を7で止め、今季ホーム初勝利を挙げた。
頼もしい助っ人が帰ってきた。第1セット、強烈スパイクで先制点を獲得。先週から練習に加わり、まだ本調子でない中、両軍最多18得点をマークした。東レ静岡入団後初めて息子2人が観戦していただけに「久しぶりに戻ってきて、勝利に貢献できただけでなく、家族にいい姿を見せられて良かった」と笑顔を見せた。
またアウトサイドヒッター(OH)重藤トビアス赳主将(23)が、万全でない得点源を守備で助けた。重藤はソウザが戻るまで“代役”を務めていたが、今季初めてソウザとそろって先発で出場。阿部裕太監督(43)は攻撃型OHの山田大貴(23)に代わり、起用した意図を、連敗の始まりとなったV北海道戦(10月)で苦しんだサーブ対策と説明。相手OP張育陞を封じ、チーム2位の15得点と攻守で貢献。「アラン不在時に成長したところを出せた」と話した。
1日も引き続きV北海道と対戦。ソウザは「連日くる息子たちにいい姿を見せたい」。重藤は「しっかりホームで連勝して、流れを引き寄せたい」と気合を込めていた。(伊藤 明日香)