カージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)を巡って、今季のワールドシリーズを戦ったヤンキースとドジャースが、トレード移籍先の有力候補に挙がっていると30日(日本時間12月1日)、MLB公式サイトが報じた。
同サイトは「ドジャースとヤンキースがアレナドをトレードで狙うかもしれない」という見出しで記事を掲載。ニュージャージーのメディア「NJ.com」のランディー・ミラー記者によると「カージナルスは、スター三塁手のアレナドをトレードで放出しようとしている。ワールドシリーズに進出した2チームが獲得を狙っている。カージナルスは一部の年俸を負担する必要があるが、ヤンキースは数人のプロスペクト(有望株)を放出してトレードを成立させるかもしれない。聞いたところによると、ヤンキースかドジャースのどちらかになる。だけど彼は西海岸出身(カリフォルニア州ニューポートビーチ)なので、ドジャースに行きたいと思っているかもしれないし、ドジャースも彼をほしいと思う」という。
アレナドは13年にロッキーズでメジャーデビュー。15、16年に2年連続で本塁打、打点の2冠王に輝くなど、これまで3度の本塁打王で、通算341本塁打を放っている。また、三塁の守備の名手としても知られ、ゴールド・グラブ賞を13~22年に10年連続で受賞し、プラチナ・グラブ賞も17~22年に6年連続で受賞した。
21年にカージナルスに入団。今季は152試合に出場したが16本塁打、71打点、打率2割7分2厘に終わり、チームが若手中心への移行を進めていく方針になりつつあり、トレードが模索されていると報じられている。19年にロッキーズと8年総額2億6000万ドル(約390億円)の契約を結び、21年シーズン前にトレードでカージナルスに加入し、その後契約は27年シーズンまで伸びていた。
ドジャースは三塁に34歳のマンシーがいるが、今季は脇腹の故障による離脱もあって73試合の出場にとどまり、15本塁打、打率2割3分2厘止まりだった。23年は36本塁打を放ったが、打率は2割1分2厘。長打力のある打撃は魅力だが、確実性と守備の安定性には課題がある。