国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式が2日、都内で行われ、今季4勝の平田憲聖(エレコム)が最優秀新人賞・島田トロフィーとゴルフ記者賞を受賞した。登壇した平田は「新人の感覚がなかったので、自分の名前が呼ばれてびっくりした。若い選手がたくさんいる中でこの賞をいただけて、本当に光栄」と話した。
大活躍の1年だった。7月の長嶋茂雄招待セガサミーカップを制すると、9月はフジサンケイクラシック、シンハンドンヘ・オープン、パナソニックオープンVとツアー23年ぶりとなる月間3勝を達成。一気に賞金ランクトップに浮上した。
しかし、以降は苦しいゴルフが続き、今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは通算イーブンパーの17位。賞金ランク2位だった金谷拓実(Yogibo)に逆転されて初の賞金王を逃し「ふとした時に悔しいなと思う。今日も賞金王としてここに来たかった」と胸中を明かした。
この日は、黒のシャツと上下黒のスーツに赤いネクタイを合わせた姿で登壇した。実は、ネクタイを自宅に忘れていたことに昨日になって気付き、今朝、3つ年上の先輩・小木曽喬(フロンティアの介護)にネクタイを2本持っていないか相談。小木曽がたまたま靴を買いに出かけており、赤のネクタイを買ってもらったという。「靴屋さんは開いていなくて、ネクタイだけになって申し訳なかったです。プレゼントです。とても優しい先輩」と感謝した。
2週間後には米下部ツアー最終予選(12~15日、米フロリダ州)を控える平田。「切り替えて、アメリカに向けてしっかり準備したい」と意気込んだ。
なお、最優秀新人賞・島田トロフィーは、ツアートーナメントに出場した時から起算して3年以内の者、またはツアートーナメントへの出場回数が通算30競技未満の者が対象となっている。