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比連崎爽晏楽がプロ13戦目で初TKO勝ち「パンチがないので手数で勝負」と作戦通りの内容で6連勝

スポーツ報知 2024年12月2日 22時10分

◆プロボクシング▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)8回戦 ○比連崎爽晏楽(TKO8回50秒)久保春平●(2日、後楽園ホール)

 日本スーパーフライ級7位・比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら、28)=川島=が6連勝を初のTKO勝利で飾った。20年度全日本新人王の久保春平(27)=パンチアウト=を相手に序盤から左を突き足を使うスタイルで主導権を握ると、接近戦ではタイミングのいい右アッパーで相手のあごを跳ね上げた。6回、久保の左目上をパンチで切り裂くと、傷口はどんどんを広がり8回にレフェリーストップとなるTKO勝ち。2019年4月のデビューからプロ13戦目で待望の「KO勝利」を手にした。

 「TKO勝ちよりも、新人王をとった選手に勝てた方がうれしい。自分はパンチがないので手数で勝負と思っていた」と、言葉通りの内容で連勝をまたひとつ伸ばした。パンチが弱いのならば序盤からコツコツ有効打を当てダメージを蓄積して後半勝負。元WBC世界スーパーフライ級王者・川島郭志会長の教えを実践しての1勝だった。

 その川島会長は期待が大きい分だけ厳しい注文もつけた。「守りに入った時のバランスが悪い。あと、スタミナも」と、来年にはトップアマからプロ入りした日本ランカーとの対戦などを計画するだけに、勝ってかぶとの緒を締めた。

 こつこつと勝利を積み上げ日本ランクは7位まで上昇した。このまま勝ち進めば2025年の日本王座挑戦も見えてくる。「マチュアからプロ入りした選手や、日本ランカーと対戦して勝てるレベルまで実力をつけたい」と比連崎。アマ経験のない“たたき上げ”の意地と根性でトップを目指す。戦績は比連崎が11勝(1KO)2敗、久保は7勝(5KO)5敗2分け。 

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