サザンオールスターズ、福山雅治らが所属する大手事務所・アミューズが新たな才能や原石を発掘するオーディション「It’s ME~心躍る人生~」を行うことが2日、分かった。
2009年の「THE PUSH!マン~あなたの周りのイケてる子募集~」(グランプリ・野村周平)、14年の「オーディションフェス」(グランプリ・清原果耶)などの大規模オーディションを不定期開催してきたが、今回は俳優、モデル、ダンサーなどジャンルを問わずに募集。応募者個人の主体性を重視し、自分の夢、やりたいことを実現するために、その一歩を踏み出すきっかけの場になれば―という思いが込められている。
「原石を傷つけたくない」という理由から、グランプリや合格者の大々的な発表は行わない方針。オーディションの合格者は同事務所に所属となり、各分野でのデビューを目指す。
ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」「エルピス」の佐野亜裕美プロデューサー、「半沢直樹」「サンクチュアリ―聖域―」の脚本家・金沢知樹氏、ダンサーで振付師のReiNaら11人を、外部サポーターとして招へい。合格者が「It’s ME(これが私!)」と胸を張って言えるように、同社がサポートしていく。
日本ダンス界のパイオニア的な4人組ダンスチーム「s**t kingz」と、17年に同社の「全県全員面接オーディション」でグランプリに輝いた茅島みずき(20)がアンバサダーを務める。
外部サポーターも務めるshojiは「僕自身、自分に才能も魅力もないと思ったいた時、ダンスに出会って人生が一変しました。『自分には、これだ!』というものがある人はもちろん、何かにチャンレンジしてみたい、全力になってみたい、エンターテインメントの世界に飛び込んでみたい人にも、スポットライトが当たるオーディションになればと思う」とあいさつ。「成功する、たどり着くことも素晴らしいことだけど、たどり着きたいもののために必死になる瞬間があることが素晴らしいことだと思う。叶(かな)えたい夢を持てる、時間を忘れて全力になれるものができる―を、作っていくことが幸せな人生へとつながっていく。必死になれる自分に出会う、その瞬間を大切にしてほしいと思います」と願った。
茅島は「この業界の魅力って正解がないところだと思う。(デビュー前に)ゴルフをやっていた時は、結果が全てだった。正解がないからこそ悩むことも多いけど、正解を探すのが楽しい。オーディションは何をしても正解だし、何をしても個性になる。(1次審査の)123秒(の動画)に思いきり自分を詰め込んでほしい」とエールを送った。
▼応募資格 6歳~30歳(来年3月2日時点、未成年は親の承諾必要)、性別・国籍・ジャンルは不問で、芸能プロに所属していないこと。スケジュールは1次審査(写真、「これが私!」という123秒以内の動画)を経て、2次審査(オンライン面談)、最終審査(山梨オフィスなどでの合宿審査)。