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福岡国際マラソン優勝の吉田に青学大後輩が発奮 田中「パワーをもらいました」 鶴川「マラソンを走りたくなりました」

スポーツ報知 2024年12月3日 7時0分

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて千葉県内で合宿中の青学大は2日、福岡国際マラソン(1日)で日本歴代3位の2時間5分16秒の好タイムで優勝した先輩の吉田祐也(27)=GMOインターネットグループ=の激走を箱根駅伝連覇への「パワー」とすることを誓った。

 現在、吉田は青学大を練習拠点としており、学生の練習メニューをベースに約3割増しの練習量をこなしている。一緒に練習に励んでいる先輩の快挙に主将の田中悠登(4年)は「昨日(1日)は、みんなでテレビ観戦して応援していました。感動しました。祐也さんは普段から本当に努力しています。走る距離はだれよりも長いし、補強トレーニングも主体的にコツコツやっています」と」と感服した表情で話した。その上で「箱根駅伝連覇に向けて、みんなパワーをもらいました」と感謝した。

 今季、絶好調のスピードランナー鶴川正也(4年)は「(テレビで)レースを見ていて泣きそうになりました。僕もマラソンを走りたくなりましたね」と大きな刺激を受けたことを明かした。

 前日、福岡でテレビ中継の解説を務めた後、すぐに千葉の合宿に戻った原晋監督(57)はこの日、まだ真っ暗な午前6時から始まった朝練習を指導した。練習後のミーティングでは、選手に熱く訴えた。

 「吉田は青学大に入学した時、高校時代の実績は同期10人の中で8番目か9番目の選手だった。箱根駅伝にも4年目で初めて出場できた。その箱根駅伝で4区区間新記録(当時)と大活躍し、昨日はマラソンで日本歴代3位の記録を出した。その裏付けはある。吉田はチームの中で最も練習をしている。みんなも吉田の取り組みを知っていると思う。結局、マラソン、駅伝は練習をやっている者が勝つ」

 選手は真剣な表情で聞き入った。偉大な先輩を手本として、青学大は箱根路に臨む。

 ◆吉田 祐也(よしだ・ゆうや)1997年4月23日、埼玉・東松山市生まれ。27歳。東松山市立松山中1年時から陸上を始め、3年時に同市立東中学校に転校。東農大三高3年時に埼玉県大会5000メートル4位。2016年に青学大教育人間科学部に入学。3年時に全日本大学駅伝5区区間賞。4年時に箱根駅伝に初出場し、4区で区間新記録(当時)で区間賞。4年時の別府大分毎日マラソンでは日本学生歴代2位(当時)の2時間8分30秒と好走した。20年にGMOインターネットグループ入社。同年の福岡国際マラソンで優勝。自己ベスト記録5000メートル13分30秒91、1万メートル27分45秒85、マラソン2時間5分16秒はいずれも今年にマーク。現在も青学大を拠点に練習している。164センチ、47キロ。

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