10月24日のドラフト会議でソフトバンクから育成1位で指名された日本学園(東京)の最速144キロ右腕・古川遼(3年)が入団を辞退した。同校が3日、発表した。
同校によれば、古川は11月7日から9日には福岡・筑後で同球団の施設見学やメディカルチェックなどを行ったが、「現在の心境・状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず、入団辞退という結論に至りました」とし、16日には正式に入団辞退の申し入れを行った。
同校は「本人は指名して頂いたことは大変喜んでおり、ソフトバンクホークス様には本当に感謝しております。現在は大学進学に向けて準備をしており、4年後に必ずソフトバンクホークス様や、他の球団に上位指名をして頂けるような選手になると、前向きな気持ちでおります」との声明を発表。「今回指名をして頂いた福岡ソフトバンクホークス様には、多大なるご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と結んでいる。
ホークスではダイエー時代の1991年4位の三井浩二(足寄)以来、33年ぶりの入団辞退。ソフトバンク及び育成では初の入団辞退となった。ちなみにダイエー時代には元木大介(上宮)が1989年1位を入団辞退している。
古川は190センチ、80キロと恵まれた肉体から、最速144キロのストレートを繰り出す右腕で、将来性が期待されている。4年後の支配下指名に向けて、気持ちを新たに突き進む。