阪神に新加入した楠本泰史外野手が兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。今オフにDeNAを戦力外となり、オファーを受けた29歳は「本当に小さい頃から何度も甲子園球場に足を運んでいましたし、本当に大好きな球団でしたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と決意をみなぎらせた。
DeNA時代の阪神の印象を問われると、「横浜スタジアムに来てもどちらがホーム球団かわからないぐらいのファンの方が応援に来られていて、ベイスターズファンに負けないぐらいの声援で、正直やりにくかったです。ホーム球団でやっている感じがしなかった」と本音をチラリ。自身のセールスポイントには「打撃を売りにプロの世界に入った。そこで負けないように取り組んできましたので、打撃で勝負していきたいなと思います」と口にし、意気込んだ。
楠本は通算7年間で405試合に出場。昨年まで2年続けて開幕スタメンにクリーンアップで名を連ねるなど、長打が期待できる左打者だ。チームは今季、左の代打も手薄だっただけに、同席した嶌村球団本部長は「当球団にないものを持たれている」と期待を寄せた。