松竹新喜劇の藤山扇治郎、女優の久本雅美、元宝塚歌劇団の有沙瞳らが3日、大阪市内で京都・南座公演「初笑い! 松竹新喜劇新春お年玉公演」(来年1月2日~8日)の取材会に出席した。扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎が中心となり、笑いを届ける。
Aプロ「嗚呼(ああ)!恋は勘違い」は、シェークスピアの喜劇「夏の夜の夢」を松竹新喜劇風にアレンジ。初参加で美声を披露する予定の有沙は「恋に臆病な女の子が勘違いしてしまう役。飾らない姿をお届けできたら」とワクワク。また、2023年に女の園を退団し、男性とのお芝居は初めての経験とあって「えらいこっちゃです。飛び込んでいけるように」とほほ笑んだ。天笑は「金持ちのボンボンのお役で、有沙さんに抱きつく役でございます。もしかしたらカットになるかもしれませんけど、僕は楽しみにしています」と笑わせた。
Bプロ「淡路島 温泉町値上がり中」は、お金と欲望が渦巻く中で光る義理堅い人々の様子を描いた人情劇。旅館に古くから勤めている従業員を演じる久本は「旅館のすべてを知っているような、そういう人ですね。いろいろと巻き起こる事件の中で、采配をしながら、なんとか旅館を守っていこうという役。しっかり頑張っていきたい」と意欲をみせた。両公演とも公演後に新春ごあいさつを行う。
恒例となった新春公演に扇治郎は「本当に光栄なことでございます。久本さん、有沙さんお二人の力をお借りして、いいお芝居、いい公演ができるよう頑張っていきたい」と力強く宣言した。