ヤクルトの川端慎吾内野手が3日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円減の2400万円(金額は推定)でサインした。「なかなか厳しいシーズン。序盤に打てなかったのが苦しかった」と1年を振り返った。
今季は全て代打で61試合に出場し、58打数13安打、打率・224。来季も代打が主戦場となる。「セットアッパー、クローザーとか、いい投手を打ち崩さないと僕の中では意味はない。そこを打ち崩すためには、とにかく練習量。これだけ振ったんだ、これだけ練習したんだという思いが、あそこの打席で自分を落ち着かせてくれると思う」と志は高い。年々上がる野球界のレベルの高さも感じている。「本当に球は速くなっているし、いろんな球を投げたり、タイミングをずらしてくる時代。僕はタイミングをしっかりとらないと話にならない。足を大きく上げたりしていると1打席では厳しいかなと思う。できるだけそういう動作を小さくして、来年打席に入ろうかな」と考えを明かした。
オフには例年通り、松山で自主トレを行う。「後半感覚が良かった。その感覚を忘れないように、しっかりフォームを固めたい。しっかり量を振って、自信をつけないと。若い選手もたくさんいるんですけど、自分が一番練習するんだというぐらいの気持ち」と意気込みを語った。
青木宣親氏が引退し、野手最年長になる。「20年目になりますけど、まだまだ野球を続けたい。21年目できるように、来シーズン絶対に打つ」。淡々とだが、言葉は熱かった。「もちろん3割打ちたい。代打で3割って難しいんですけど、それでも2回なんとか達成できた。そうすると貢献できるのかな」。代打の切り札が衰えるにはまだ早い。