大相撲の春巡業が2025年4月23日に茨城・常総市で行われることが4日、発表された。巡業部の枝川親方(元幕内・蒼樹山)が常総市役所を訪問。茨城は元大関・高安(田子ノ浦)の出身地で、大関・大の里が在籍する二所ノ関部屋もある。同親方は「(稀勢の里ら)横綱や大関を生んだ土地。巡業をきっかけに相撲に取り組む子供たちが増えてくれたらうれしい」と期待。さらに「公開稽古、初切(しょっきり)、相撲甚句、髪結いの実演もある。本場所と違う雰囲気を楽しんでほしい」とPRした。
前回の開催は旧水海道市で行われた01年。来年は旧水海道市と旧石下町が合併し、常総市が誕生してから20周年。15年9月の東北・関東の豪雨による水害からも10年になる。会場の石下総合体育館は避難所で、当時の安倍晋三首相も慰問に訪れた。神達岳志市長は「個人的にも思い出深い場所だが、違う思い出をつくってほしい」と話した。