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【阪神JF】キーポイントは初の京都開催 サートゥルナーリア産駒なら確実に伸びる末脚で外差しの馬場制する

スポーツ報知 2024年12月6日 6時15分

◆第76回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月8日、京都・芝1600メートル)

 第76回阪神JF・G1(8日、京都)の出走馬18頭が5日、決定した。「考察」キーポイント編で松末守司記者は、連続10週目の開催となる芝コースのコンディションに着目。外差しが利くとの見方を示し、安定した末脚を持つ新種牡馬サートゥルナーリアの産駒コートアリシアンを取り上げた。枠順はきょう6日に決まる。

 データ編でも少し触れたが、今年のキーポイントは初めて京都で行われることだ。今週で連続10週目の開催。芝は先々週からCコースに。内はかなり荒れてきており、外差しが利く馬場になっている。しまいに確実に脚を使える馬を狙うべき。コートアリシアンを取り上げる。

 伊藤大調教師が言い続けてきたのが「京都の(外回り)マイルは合う」。それを証明したのが前走の新潟2歳S(2着)だった。出遅れをカバーしようと位置を取りにいって力んだが、それでも直線でいったん先頭。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒9だった。新馬戦Vも上がり最速。ぶれない走りで確実に脚を伸ばす姿は、まさに今年の舞台にマッチする。

 気になっていたのは、前走で折り合いを欠いたシーン。黒崎助手によると、以前は「騎手がまたがるとスイッチが入る」馬だったが、今回は1週前、当週と戸崎騎手が手綱を執って追い切りを消化したことで我慢が利き、しっかり加速もできていた。この中間から覆面を着用し、リングハミに換えたことでメンタル面が安定。懸念は解消された。

 入厩前から胸を躍らせる期待馬だった。トレーナーは新種牡馬の父サートゥルナーリアに現役時代から熱視線を送ってきた一人。「金鯱賞が強かったし、クラシックを走って有馬記念も2着。兄のエピファネイアやリオンディーズも種牡馬として活躍しているけど、この馬は性格もいい」。今年、厩舎には3頭の同産駒がいるが、産駒の初勝利(コートアリシアン)と2勝目(ミライヘノブーケ)は同厩舎。見立ては間違ってはいない。

 開業16年目で初のG1制覇がかかるが、伊藤大師は「自然体でいければ」と泰然自若。陣営の夢を乗せて、磨き上げた末脚を爆発させる。(松末 守司)

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