◆プロボクシング ▽ウエルター級(契約体重65・0キロ以下)8回戦 堀池空希―ガオ・チイン(7日、東京・後楽園ホール)
アマチュアボクシングの強豪・東洋大出身で4月のプロデビューから3連勝中の堀池空希(ひろき、横浜光)が6日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションでの前日計量に臨み、300グラムアンダーの65・7キロで一発クリアした。対戦相手のガオ・チイン(中国)は契約体重から700グラム軽い64・3キロでパスした。
戦績は23歳の堀池が3戦全勝(2KO)、29歳のガオが7勝(5KO)4敗。
計量後、取材に応じた堀池は「この前の試合は判定勝ちだったので、今回はしっかり倒して勝つところを見せたい」と意欲を語った。試合に向けては、今回のメインイベントに出場する日本ライト級王者・三代大訓や元日本ウエルター級王者・坂井祥紀らジムの先輩に胸を借りてスパーリングを重ねたという。「タイプは違いますが、トップ選手とスパーリングをやれることによって、自分の持っていない技術とか、苦手なところが分かって能力が上がったと思う」と大きな手応えをつかんでの出場だ。
2001年10月7日、兵庫・神戸市生まれの23歳。西宮香風高から東洋大に進み、22/23年関東大学リーグ・ライトミドル級階級賞、23年全日本選手権同級準優勝と実績を積んだ。アマチュア戦績は21勝(5KO・RSC)7敗。東洋大は村田諒太、小原佳太、堤駿斗ら数多くの名選手を送り出したアマチュアボクシング界の名門で、身長172センチの右ボクサーファイター・堀池は「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」の強化指定選手に認定されたホープ。4月のプロデビュー戦で1回KO勝ちを収めると、6月の2戦目はフィリピン・セブ島に遠征。ここでも初回KO勝ちを演じた。9月の3戦目は中国人選手と8回戦を戦い、ボディーでダウンを奪うなどして判定勝ちした。
「判定勝ちに納得いかないわけではないが、期待されているのはKO勝ちだったので応えたかった。今年4戦目ですが、いっぱい試合をしたかったので」と堀池。横浜光ジムの石井一太郎会長は「フィリピン遠征など、プロの水に慣らすために試合を組んだ。前回、アジアレベルの選手と8ラウンドを戦えたのはプラスと考えているし、日本ランク上位のレベルを持っている。倒すというフィニッシュまでの過程をしっかり自分で作っていければ」と期待を寄せる。前回の試合後、スーパーライト級(63・5キロ以下)の日本ランカー(11位)となった堀池は「来年、スーパーライト級のトップ戦線にからんでいこうと思うので、絶対に落とせない一戦になる」と気合を入れた。