◆ラグビー ◇プレシーズンマッチ トヨタ61―50静岡BR(7日・ヤマハ大久保G)
21日のラグビー・リーグワン1部開幕に向けて、静岡ブルーレヴズはトヨタと対戦。40分3本で行われ、2本目から主力選手を投入したトヨタに終盤で逆転を許し、50―61で敗れた。それでもレヴズがベストメンバーをそろえた1本目は大量6トライを奪って40―7とリード。神戸との開幕戦へ手応えをつかんだ。
レヴズの攻撃が、序盤からトヨタの守備を切り裂いた。前半5分、ラインアウトモールから飛び出したFB山口楓斗(24)がトライを奪って先制すると、同19分にはSH岡崎航大(26)がスクラムから駆け抜けてトライ。その後もフッカー日野剛志(34)が突破を見せるなど、40分間で6トライを挙げて観衆を沸かせた。
トヨタの松田力也やアーロン・スミスらスター選手がピッチに立ったのは2本目から。その後は反則も増え、思うように突き放せなかった。それでもオフロードパスなど「攻撃でチャレンジができた」とSO家村健太(23)。藤井雄一郎監督(55)も「スクラムもよかった。相手がAチームになったときも守備で我慢できていた」と合格点を与えた。
岡崎航も家村とのコンビでBK陣を指揮して躍動した。肉体的な強化も進んでおり「1対1で倒れなくなった」という。自身のトライの場面には、昨季引退した元日本代表の「矢富(勇毅)さんのようなキレキレのプレーを目指しているんです」と笑った。
リーグ開幕まで2週間。日本代表のマロ・ツイタマや南アフリカ代表のクワッガ・スミスも戻ってくる。「仕上がりは順調。お客さんが盛り上がるトライも増えて、見ていて楽しいラグビーができると思います」と日野も自信をのぞかせた。リーグ4季目の飛躍へ、チームはこれから最後の調整に入る。(里見 祐司)