◆第31回香港ヴァーズ・G1(12月8日、シャティン競馬場・芝2400メートル)
桜花賞に続く国内外G1・2勝目を目指したステレンボッシュ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、父エピファネイア)は道中最後方から勝負どころでまくって直線ではいったん先頭も粘り切れずに3着、G1初制覇を目指したプラダリア(牡5歳、栗東・池添学厩舎、父ディープインパクト)はハナを切る形になったが、11着に沈んだ。ともに海外初挑戦で壁にはね返される形となった。
当レースでは過去に、日本調教馬はステイゴールド(01年)、サトノクラウン(16年)、グローリーヴェイズ(19、21年)、ウインマリリン(22年)の4頭で5度優勝していた。
勝ったのは、オイシン・マーフィー騎手騎乗で最内を強襲した英国のジアヴェロット(牡5歳、ボッティ厩舎、父マスタークラフツマン)だった。
国枝調教師(ステレンボッシュ=3着)「強い競馬をしたんだけど、結果的に3着で残念。すごく落ち着いていたし遠征は全く問題なかった」
ジョアン・モレイラ騎手(ステレンボッシュ=3着)「素晴らしい走りでした。不運な枠だったためにラチ沿いのポジションを取れませんでした。とてもいい馬です。彼女のきょうのパフォーマンスを誇りに思います」
クリスチャン・デムーロ騎手(プラダリア=11着)「逃げることはできたけど強いペースを刻むことができなかった。反応しなかった」
池添調教師(プラダリア=11着)「コンディションは良かったですし無事にレースを迎えるだけだと思っていました。押し出されてハナに行く形は今までしたことがなかったですからね。どれだけ伸びるかと思いましたがやっぱり瞬発力勝負は分が悪かったですね。ここまで連れてきて下さったオーナーに感謝しています」