◆第26回香港スプリント・G1(12月8日、シャティン競馬場・芝1200メートル)
日本から参戦した3頭は勝利をつかむことができなかった。日本馬にとって、2012年と2013年のロードカナロア、2020年のダノンスマッシュに続く4度目の勝利を狙った一戦。すべて海外初挑戦のフレッシュなラインアップだったが、層の厚い地元勢などの高い壁に跳ね返された。
サトノレーヴ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎、父ロードカナロア)は2着と僅差で3着。トウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父ビッグアーサー)は9着、ルガル(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ドゥラメンテ)は11着だった。
優勝したのは香港のカーインライジング(セン4歳、Dヘイズ厩舎、父シャムエクスプレス)で、8連勝でのG1初制覇を飾った。
ジョアン・モレイラ 騎手(3着 サトノレーヴ=3着)「素晴らしい走りでした。地元の強い2頭に負けました。最後までしっかり伸びてくれましたが、2頭を捕まえることはできませんでした。彼の走りには満足しています」
高柳瑞調教師(トウシンマカオ=9着)「スタートで出負けして後ろからになってしまって、道中も少し忙しい感じでした。香港ジョッキークラブのおかげでスムーズに調整ができましたし感謝しています」
菅原明良騎手(トウシンマカオ=9着)「出負けしたのと道中持つところがなかったです。外を回る形になって、最後はよくきているんですが。馬場の真ん中悪いところになってしまって、あんまり手応えよく回ってこれませんでした。思い通りに乗れなかったです」
杉山晴調教師(ルガル=11着)「ゲートであそこまで立ち遅れた時点で、ちょっともう勝ちはないなっていう感じでは思っていました。ただ、西村騎手からすればやっぱり諦めきれないというか、勝ちに行きたいっていう気持ちで、最後は外回してきたんですけど、その分もあって最後に止まってしまいましたね。行程の途中までは結構良い状態で持っていけるかなと思っていたんですけれど、やはり今日当日を迎えて競馬場に馬が来て、この馬の雰囲気を見てると、どうしても彼にスプリンターズSの時の、ゾーンに入ったような集中力っていうのが正直見られなかったので、ちょっとどこか遠いとこを見てるというか、そのままゲートインして出遅れてしまったていう感じてした。この経験は必ず次につながっていくと思いますし、つなげていかなければいけないと思います」
西村淳也騎手(ルガル=11着)「申し訳ないです。スタートがやっぱり食いが残ります。きょうの馬場は内枠有利で難しいところもありました」