◆第76回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月8日、京都・芝1600メートル、良)
牝馬限定となった91年以降、初めて淀で行われた2歳女王決定戦に牝馬18頭が出走し、5番人気のアルマヴェローチェ(栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)が直線で外から豪快に伸び、G1初制覇を決めた。デビュー6年目の岩田望来騎手は、JRA・G1に61回目の挑戦で初勝利となった。なお、地方では2022年に盛岡で行われたJBCレディスクラシック・Jpn1(ヴァレーデラルナ)を制している。勝ちタイムは1分33秒4。
同馬は8月に札幌の芝1800メートルでデビュー勝ち。2戦目の札幌2歳Sでは2着になり、3か月半ぶりでの出走だった。上村調教師は今年の大阪杯(ベラジオオペラ)以来、2回目のG1勝利となる。
2着は8番人気のビップデイジー(幸英明騎手)、3着は7番人気のテリオスララ(ミルコ・デムーロ騎手)。3連単は22万7500円の好配当となった。
上村調教師(アルマヴェローチェ=1着)「率直にうれしいですね。札幌からここを目標にして、順調にいい状態でこれたと思います。調教の動き、パドックでの様子も良かったです。1800メートルしか走ったことがなかったので、そこがどうかというところでしたが、器用な馬なのでカバーしてくれると思っていました。ジョッキーには『無難に乗るな、思い切っていけ』とだけ伝えました。(岩田)望来にとっても僕にとっても良かったです。カイバも食べますし、馬房内でも落ち着いている手のかからない馬です。まだまだこれからの馬ですが、現時点ではいい状態のレースでした。桜花賞に向けて、まだまだこれから成長してくれると思います」