第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で、継続中としては最長の20年連続でシード権(10位以内)を目指す東洋大は9日、東京・白山キャンパスで壮行会を行った。エントリーメンバー候補選手が壇上に上がり、学生たちから激励を受けた。酒井俊幸監督は「最低限の目標は、19年連続シード権獲得の更新。上位をしっかり狙っていかないといけないチームだと思っています」と目標を定めた。
東洋大は、箱根駅伝で初優勝した09年から19年まで4回の優勝を含め、11年連続で3位以内と抜群の成績を残し、前回まで継続中としては最長の19年連続でシード権(10位以内)を獲得している。今季の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月14日)で関東勢最下位の11位、第2戦の全日本大学駅伝(11月3日)で13位と苦戦。得意とする箱根駅伝で巻き返しを図る。酒井監督は「出雲、全日本と苦戦した流れになりましたが、足並みはそろってきました。残り約3週間、昨年以上の緊張感と危機感、そして絶対にやってやるんだという気持ちを持って、さらに状態を今以上に上げていきたいと思っています」とうなずいた。
酒井監督がエースに挙げたのは、主将の梅崎蓮(4年)。箱根駅伝は1年時に7区11位、2年時に9区4位。さらに前回は花の2区で6位と好走し、チームの総合4位に貢献した。酒井監督は「前回、彼の2区の走りからだいぶ流れが変わり、うまくつないだ中で往路で良い順位のまま復路にいけました。2年連続2区ということになれば、彼の走りが非常に大事だと思います」と説明。梅崎も「キャプテンとして、エースとして、自分がキーマンになると思う。しっかり走りたい」と頼もしく話した。
今季復活した中心選手の石田洸介(4年)は全日本大学駅伝は6区で苦戦したが「全日本以降、しっかり練習に復帰して順調に練習を積み重ねている状態です。任された区間をしっかり全うして、チームの勢いをつける走りがしたい。チームとしても最低限、20年連続シード権を獲得することと、上位を目指して走りたいです」ときっぱり話した。