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ロッテ・佐々木朗希のポスティング正式申請で10日から交渉期間開始へ、米報道 全30球団によるし烈な争奪戦スタート

スポーツ報知 2024年12月10日 0時23分

 ロッテは10日、メジャー移籍を目指すロッテ・佐々木朗希投手(23)のポスティングシステムの手続きが、正式に受理されたことを発表した。45日間の交渉期間は、米東部時間10日午前8時(日本時間同日午後10時)から同来年1月23日午後5時(同24日午前7時)となる。

 ついに、MLB事務局から全30球団に契約可能選手として通知され、45日間の交渉期間がスタートする。譲渡金を支払う意思のある全ての球団との交渉が可能になる。佐々木を巡っては、ドジャースが最有力とされているが、ヤンキース、カブス、パドレスなども獲得に名乗りを上げているとみられる。「25歳ルール」により、事実上大型契約は不可能とあって、資金力で劣る球団にも獲得のチャンスがあり、し烈な争奪戦は必至だ。

 7日(日本時間8日未明)には米スポーツ専門局「ESPN」が、ロッテが9日(同10日)から開催される、米テキサス州ダラスに各球団のGM、監督など米球界関係者が一堂に会する「ウィンターミーティング」中にポスティング申請する可能性があることを報じていた。

 23歳の佐々木は、ドラフト対象外の25歳未満の外国人選手としてマイナー契約しか結べない(メジャー出場は可能)。25歳未満の外国人選手は各球団に毎年割り当てられる「国際ボーナスプール」内で契約を結ぶ必要があるが、24年の契約金の残りは、多くの球団がほぼ残りはわずかとなっており、ドジャースが最も多く約250万ドル(約3億8500万円)。12月15日が期限で、これが来年1月15日以降になると、25年の枠となり、各球団が500万~750万ドル(約7億5000万円~11億3000万円)程度を使えるようになるため、全30球団が獲得に動けることになる。よって、朗希の新天地が正式に決まるのは、来年1月15日以降が濃厚とされている。

 契約合意しても、ロッテに支払われる譲渡金は、マイナー契約の場合は契約金の25%と定められており、最大でも3億円に届かないことが濃厚となっている。昨オフに25歳だった山本由伸投手はドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約当時のレート)の契約を結び、オリックスへ支払われる譲渡金は約72億円とされている。

 ◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。23歳。小学3年で野球を始める。大船渡では甲子園出場なしも19年のU―18日本代表に選出。4球団の競合の末に19年ドラフト1位でロッテ入団。22年4月10日のオリックス戦(ZOZO)で完全試合を達成。23年はWBCに出場して世界一に貢献した。最速165キロ。NPB通算64登板で29勝15敗、防御率2・10。192センチ、92キロ。右投右打。今季年俸は8000万円。

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