米大リーグのウィンターミーティングが9日(日本時間10日)、米テキサス州ダラスで開幕。ロッテからのポスティング申請が受理され、米東部時間で24日午前8時(同午後10時)から交渉解禁となる佐々木朗希投手(23)の獲得に、パドレスのM・シルト監督が自信を見せた。
報道陣から朗希に関する質問が飛ぶと、「私はもともと楽観主義者だが、盲目的ではありません。佐々木とは非常にいい関係にあると感じている。オープンな市場での競争があれば、多くの理由からいい立場にあると思います。(本拠地)サンディエゴにいるということも一つ。球場は毎日満員になる。非常に競争力のある組織で、彼にとっては球団初のワールドシリーズ制覇に貢献し、伝説を作るチャンスなんだ」と力説。「私たちには日本にルーツを持つ(プレラー)GMがいて、ダルビッシュの獲得に乗り出した。松井も獲りにいった。A.J.(プレラー)は何年も前に日本語を話せるようになったし、私たちには野茂(アドバイザー)もいる。佐々木を迎え入れる上で、チャンスを与えてくれる様々なものを手に入れている」とした。
メジャーでは選手との交渉などに主力選手が絡むことも珍しくない。指揮官は「有(ダルビッシュ)は関与するでしょう。どの程度かは本人次第ですが、もちろんA.J.がそれを導く手助けをする。(朗希が)有に対するリスペクトがあるのは間違いない」と昨年3月のWBCで共闘したダルビッシュ有投手(38)に力を借りる考えだ。
佐々木には海外選手の青田買いを防ぐための「25歳ルール」が適用され、各球団はマイナー契約しか結ぶことができず、大型契約は不可能。資金力に劣る球団にも獲得チャンスがあり、全30球団が狙う可能性もある。現時点では大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)のいるドジャースが本命、対抗がパドレスの構図だが、現地ではパ軍が最有力とみる報道もある。