第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は10日、出場21チームのエントリーメンバー16人と、上位10人の1万メートル平均タイムなどを発表した。
1万メートル平均タイムの堂々のトップは、10月の予選会6位通過だった中大で28分15秒62。吉居駿恭(しゅんすけ、3年)が、27分44秒48の中大記録をマークするなど、15人が28分台とスピードランナーが並んだ。前回の駒大の28分21秒17を上回り、歴代最速タイムとなった。
27分43秒33と今季急成長の鶴川正也(4年)を擁する、今大会優勝候補・青学大が28分20秒04で2位。27分55秒15の自己ベストを持つエース・平林清澄主将(4年)を筆頭に10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を制したV候補の国学院大が28分22秒26で3位。史上6校目の学生3大駅伝3冠獲得を目指す。
今大会は上位17校が1万メートル28分台。前回の20校に続く、ハイレベルな記録となった。2年ぶりに編成された関東学生連合は、28分52秒78で15位につけた。一方で、青学大と国学院大と並ぶ「3強」と呼ばれる駒大が、29分4秒37でまさかの最下位だった。1万メートルで学生トップ級の27分台の篠原倖太朗(4年)、佐藤圭汰(3年)の2人を抱えながら21位となった。
これは登録16選手中、6人がトラックで1万メートルの記録を持っていないことが大きな要因だ。とはいえ、そのうちの森重清龍(3年)、小山翔也(2年)、村上響(2年)の3人は、ハーフマラソンで1時間2分台の好記録を保持しており、20キロを超える区間が並ぶ箱根路では大きな戦力となる。さらに、今季はともに2位だった出雲駅伝、全日本大学駅伝を故障で欠場した佐藤も登録メンバーに入った。
前回の箱根で1区区間賞の篠原主将、前々回の箱根6区区間賞の伊藤蒼唯(あおい、3年)、全日本大学駅伝8区区間賞の山川拓馬(3年)らも順当に登録された。2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の藤田敦史監督は「目標はもちろん、総合優勝を目指して参ります」と力強く宣言した。「どんな状況にも対応できるチーム作りを進めてきました。いろいろなパターンでオーダーが組めることも今年の強み。ぜひ総合優勝を成し遂げたいと思います」と歴代最多となる、学生3大駅伝30冠目を新春の箱根路で飾るつもりだ。