◆プロボクシング ▽日本ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・川満俊輝 (2回TKO) 同級6位・大橋波月(10日、東京・後楽園ホール)
メインの日本ライトフライ級タイトルマッチは、王者・川満俊輝(三迫)が同級6位・大橋波月(湘南龍拳)に2回TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。
戦績は29歳の川満が11勝(7KO)1敗、26歳の大橋が8勝(6KO)4敗1分け。
川満が強打で挑戦者をねじ伏せた。2回、昨年から3連勝の大橋に連打でめった打ち。レフェリーがたまらず試合を止めたが、挑戦者はしばらく起き上がることができなかった。V2を決めた川満だが、勝利者インタビューでは開口一番「1ラウンドに(偶然のバッティングで大橋の回復を待つ)アクシデントがあり申し訳なかったが、大橋選手は気持ちも強く向かってきたので、俺も、と。気持ちの強い大橋選手対策として、いろんな選手とスパーリングした。自分を強くさせてくれたのは大橋選手のおかげと思って感謝しています」と挑戦者をたたえた。
「大橋選手は川満をよく研究してきましたね。それでも川満が(相手に)飲まれずに、冷静さを保ったのが勝因。チャンスを逃さなかったことは成長した証拠でもあり、彼の良さでもある」と三迫貴志会長はねぎらいの言葉をかけた。試合前には高校の恩師の家族に不幸があったことでショックを受けたが、川満は「監督の背中を押したい」と気持ちを立て直してリングに上がったという。
次戦の相手は日本同級1位で、WBA4位、IBF5位、WBO9位、WBC15位と主要4団体全てで世界ランク入りしている高見亨介(帝拳)。「気合を入れて頑張ります」とWBC9位、IBF&WBOともに15位と、こちらも世界ランキングに名を連ねる川満は強い気持ちを見せていた。