米大リーグの各球団の編成責任者(GMなど)や監督ら多くの関係者が一堂に会するウィンターミーティングが10日(日本時間11日)、テキサス州ダラスのホテルで行われ、ヤンキースのアーロン・ブーン監督(51)が、ポスティングシステムを行使してメジャー移籍を狙うロッテ・佐々木朗希投手(23)にラブコールを送った。
今季もリーグ優勝を果たして、ドジャースとのワールドシリーズに駒を進めた伝統の常勝軍団・ヤンキース。これまで、日本人選手も伊良部、松井秀、イチロー、黒田、田中将らがプレーするなど、活躍を見せてきた。
ブーン監督は朗希について問われると「私はここ数年の彼を知っている。私が思うに、ニューヨークのピンストライプほど、彼に適したチームはないと思う。彼はエースになる可能性のある投手だと思う。そういう才能を持っている。見てみたいね」と、ラブコールを送った。
代理人のジョエル・ウルフ氏はこの日、朗希について20球団以上から問い合わせがあることを明かした。昨年のWBCを侍ジャパンでともに戦った日本人選手がいて、気候も比較的安定して日本からも近い大谷と山本のドジャース(ロサンゼルス)、ダルビッシュと松井のパドレス(サンディエゴ)が有力候補として現地ではたびたび報じられているが、ニューヨークに本拠地を置くヤンキースも獲得に意欲を示しているようだ。
朗希はポスティングシステムの申請を正式に終え、45日間の交渉期間が米東部時間10日午前8時(日本時間同日午後10時)から、同来年1月23日の午後5時(同24日午前7時)までとなった。25歳未満とあってマイナー契約しか結ぶことができず(メジャー出場は可能)、契約金を各球団に割り当てられた「国際ボーナスプール」内でやりくりする必要がある。同プール金は来年1月15日(同16日)から25年分になるため、朗希の移籍先が正式に決まるのは、来年1月15日から23日(同16日から24日)になることが確実視されている。