ヤクルトは11日、マーリンズを自由契約となっていたマイク・バウマン投手の獲得を発表した。1年契約で年俸は1億5200万円プラス出来高。背番号は58に決まった。
バウマンは球団を通し「ヤクルトスワローズへの入団が決まり大変うれしく思います。熱くて忠実なファンを持つ、由緒ある球団でプレーできることが非常に楽しみです。チームの勝利を最優先し、貢献できるように全力を尽くします。日本で皆様とお会いすることが待ち遠しいです」とコメントを寄せた。
バウマンは17年にプロ入りすると21年にメジャー昇格。平均球速156キロの速球にナックルカーブ、スライダーといった変化球を武器に今季はマーリンズをはじめ5球団でプレー。ドジャース戦で大谷翔平投手に50号2ランを許し、史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を達成されたことで名が広まった。
今季、チーム防御率が3・64でリーグ最下位だったヤクルトは投手陣の整備が急務。リリーフ投手の補強もポイントになっていたとあって、昨季はオリオールズでリリーフとして60試合に登板して10勝1敗、防御率3・76の成績を残している右腕にかかる期待は大きい。奥村政之編成部国際グループ担当部長は「(29歳で)脂が乗る年齢。(今季)1度もマイナーに落ちていないので期待は高い。全然けがをしていないことも大きい」と評した。
◆マイク・バウマン(Mike Baumann)1995年9月10日、米国フロリダ州生まれ。29歳。ジャクソンビル大出身。17年のMLBドラフト3巡目でオリオールズから指名され、21年にオリオールズでメジャー昇格。今季はマーリンズなど5球団でプレーし、57試合で3勝1敗、防御率5・55。メジャー通算は134試合登板15勝6敗、防御率4・95。193センチ、108キロ。右投右打。