日本ハム・山崎福也投手(32)が11日、札幌市内の医療法人北武会「北都病院」を初訪問した。
入院中の患者ら約30人に盛大に出迎えられると、うれしそうな表情を浮かべ、一人一人と思いを込めて握手。「僕自身もこのように入院していた時期もありました。皆さんに元気や勇気をもっともっと与えられたらいいなと思っていたので、今日このような病院訪問ができて本当によかったです」と振り返った。
握手を交わしたリハビリ患者などからは激励のメッセージをもらい「『頑張ってください!』と言ってもらって、僕も『頑張ってください』と。お互いに本当にいい機会、いい刺激になったのかなと思います。このような事をどんどん、どんどんしていきたいです」と自身も力をもらった。
山崎は中学3年時に脳腫瘍と診断され「生存率10%」、余命7~8年と診断された過去を持つ。北海道での6時間にも及ぶ大手術、壮絶なリハビリを乗り越えて今がある。オリックス時代の22年から脳腫瘍患者の支援をしている団体へ登板イニング×1万円の寄付をしたり、ホスピス団体を中心に団体に足りない物資などを寄贈してきた。「寄付に限らず、いろいろな形でもっともっと貢献できればいい。幅広くやろうと思っています」と今後も病院訪問などを継続していく予定だ。
FA移籍初年度の今季は10勝を挙げ、6年ぶりのAクラス入りに大きく貢献。「チームが勝つこと、優勝が皆さんに本当に元気や勇気を与えられると思う。一番は勝つということ。個人的にはキャリアハイを目指して、皆さんにまたいい報告ができればと思っている。もっともっと、これから頑張ります」。来季に向けての決意を新たにした。