Infoseek 楽天

サクラサク! 前橋桜ボーイズ、11年ぶり2度目の春全国 主将・瑞慶山桜大が決勝打!…春季全国大会予選

スポーツ報知 2024年12月12日 7時10分

◆第55回日本少年野球春季全国大会・群馬県支部予選 ▽決勝 前橋桜ボーイズ6―3館林ボーイズ(11月30日・上毛新聞敷島球場)

 来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の群馬県支部予選の決勝が11月30日に行われた。前橋桜ボーイズが館林ボーイズに逆転勝ち。11年ぶり2度目の春季全国大会出場を決めた。

  ※  ※  ※

 季節外れの桜が咲いた―。優勝を決めマウンドで前橋桜ナインの笑顔の花が咲く。整列を終えベンチに戻ると主将がしゃがみ込む。顔が涙でぬれた。

瑞慶山桜大。「うれし涙は初めてです。最初はチームをまとめられなくて…」。主将の重圧に苦しんだ男が夢を成し遂げた瞬間だった。

 1番・捕手でチームをけん引した。初回に初球を中前安打し、暴投で三塁まで進み亀山の二ゴロで生還した。圧巻は同点の6回だ。2死から都筑、原田の連打で満塁として、瑞慶山が左中間へ走者一掃の勝ち越し二塁打。右手を突き上げベンチを鼓舞した。

 「チャンスは楽しくなっちゃう。ワクワクするし、ギアが上がる」。準決勝の桐生戦でも同点の7回に左中間へ決勝の2点二塁打を放っており、瀧澤敦史監督(56)も「チャンスで回ってくるんですよね」と“持っている男”の一打に驚きを隠せない。

 守備でも好リードでもり立てた。先発の福原は「ピンチの時も、いいタイミングで話してくれる」と信頼を寄せる。2番手・原田は3イニングを完全投球し「(6回は)瑞慶山に回せば打ってくれると思った。勝った瞬間は最高にうれしかった」と笑顔が広がった。

チーム名の由来はホームグラウンド近くに名所・赤城南面千本桜があるから。午前8時半試合開始の決勝当日は午前5時前からグラウンドで打ち込み乗り込んだ。強制ではないが、試合前日に全員が“丸刈り”にして挑んだ。指揮官は「(全国大会でも)優勝を目指したい」と意気込む。来年の全国大会は桜の季節。満開の桜旋風を巻き起こす。

 【前橋桜ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽2年生 ※瑞慶山桜大、福原彪叶、金井創佑、都筑結斗、塚本汰生、原田虎翔、須田士温、亀山翔太、岡本健吾、野口昌汰、坂本柚妃、柏瀬浬大、吉田怜央、松井琉輝

 ▽1年生 青木暖和、小川叶翔、瀬沼蒼史、松井翔太、河野粋、栗原瑛、田中陽仁、比留間柊、齋藤央侑、齋賀孝一郎、岡龍弥

 【表彰選手】

最優秀選手賞 瑞慶山桜大(前橋桜)

敢闘賞    山本佳紀(館林)

打撃賞    亀山翔太(前橋桜)

この記事の関連ニュース