◆欧州CLリーグフェーズ第6節 アーセナル3-0モナコ(11日、英国・ロンドン・エミレーツ・スタジアム)
2024年12月11日、欧州各地では欧州CLグループ戦第6節が前日に引き続き9試合行われ、日本代表DF冨安健洋(26)が所属するアーセナルは、ホームで日本代表MF南野拓実(29)が所属するモナコと対戦。勝ち点『10』で並ぶ12位と13位の直接対決となったが、冨安は故障が長引きベンチ外。南野はベンチスタートなったが、前半でアーセナルに1点リードされると、後半の頭から出場した。
南野がイングランドのピッチに戻って来た。アーセナルが前半34分にイングランド代表FWサカのゴールで先制すると、その後も押せ押せの展開。モナコのヒュッター監督は流れを変えるべく、南野を後半の頭から投入した。
その期待に応えるかのように29歳日本代表MFが2本のシュートを放った。後半6分に右足をダイレクトに合わせたボレーは大きくバーを越えたが、同18分にPA内左サイドから右足で放ったシュートは枠を捉えた。
しかしこれは惜しくもGK正面。南野は試合後、1点差のこの時点なら「ゴールが取れれば状況が変わるなという感覚はあった」と話して、同点に追いつけなかった悔しさをあらわにした。
さらに後半20分には右サイドを走ったFWエンボロの足元へぴたりとパスを送った。「あの時はあれしかなかった」と南野が語ったこのボールにスイス代表FWがターンをしながら右足を合わせたが、このシュートはわずかにアーセナル・ゴールの右ポストをかすめて外れた。
南野が入った後半はモナコの攻勢となったが、GKのクリアミスから後半33分にまたもやサカに2点目を決められて、試合が決まった。さらにはハフェルツが試合終了間際の43分にダメ押しの3点目を奪取。アーセナルはこの3ゴールで勝ち点『13』のチームが6つ並ぶ中、得失点差で3位に進出した。
南野は、一発勝負だから「若いチームの勢いを大切にしたかった」と語ったが、結果は3ー0完敗。「アーセナルはシンプルに強いな」と感想を一言。さらには「交代で入ってくる選手もいい選手が入ってくる。でもやっていて楽しいですね」と続けて、リバプール時代以来となるイングランドでの公式戦に満足してエミレーツ・スタジアムを後にした。