2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させ殺害したとして、殺人罪に問われた元妻・須藤早貴被告(28)に12日、和歌山地裁は無罪判決を言い渡した。
裁判員裁判で行われ、この日は48席分の傍聴券を求めて301人が列を作った注目の判決。先月18日の公判で検察側は「被害者の意思に反して命が奪われ、財産も奪われた結果は重大だ」と無期懲役を求刑。一方、弁護側は最終弁論で改めて「疑わしい証拠があるだけで、間違いなく犯人とは立証されていない」と無罪を主張していた。