日本サッカー協会は12日、都内で理事会を開き、28年ロサンゼルス五輪を目指す男子日本代表監督に、今夏にパリ五輪代表を指揮した大岩剛監督(52)の再任を決定した。2大会連続で五輪の指揮を執れば、23歳以下で臨む現行方式では日本初となる。大岩監督は13日に記者会見する。
パリ五輪ではオーバーエージ(OA、24歳以上)枠は使用できず、U―23(23歳以下)選手のみで臨んだ。さらに、MF久保建英(Rソシエダード)ら世代の中心選手も招集できない中で1次リーグを3連勝で首位通過し、ベスト8に進出した。
理事会後に取材対応した影山雅永技術委員長は大岩監督について「様々な難しさはあれど、国民の関心が高い大会なので、できるだけ高みを目指す。この難しさの中で、選手がいろいろ替わりながらも彼らの良さを生かしてチームとしてまとまりを見せ、あれだけの成果を出したのは、高く評価していた。難しい舵取りをロス五輪へもう1度、日本サッカーのポストユースをさらに広く、高くするために力を貸してくださいと我々からオーダーした」と明かした。
ロス五輪世代のU―19日本代表は現在、船越優蔵監督が指揮。来年10月のU―20W杯(チリ)を目指している。影山委員長は「大岩監督は『船越監督が全力でW杯で成果を出そうとしてるところを邪魔することは絶対にダメだ』という考えを持ってる。あまり(U―20日本代表の)中に入ることは考えられない。羽田(憲司)コーチがU―20のアシスタントコーチを兼務するので、U―20から次へつながる非常に大きな役割を発揮すると思う」と話した。