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高木美帆、主戦場1500Mで悲願の頂点へ 冬季五輪年では初の漢字「金」に向けても盛り上げる

スポーツ報知 2024年12月13日 6時30分

 スピードスケートの全日本選手権は13日、青森・YSアリーナ八戸で開幕する。日本女子最多7個のメダルを持つ高木美帆(30)=TOKIOインカラミ=は12日、会場のリンクで最終調整。日本のエースはこの日、2024年の世相を表す今年の漢字が「金」に決まったことを受け、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪で「金」メダルを獲得し、冬季競技を盛り上げる決意を語った。

 高木は冬季競技を代表するアスリートの一人として、「今年の漢字」への率直な思いを口にした。「金」が選ばれたのは5回目だが、いずれも夏季五輪の年。パリ五輪の金メダルラッシュや新紙幣といった選考理由に「なるほど」と納得しつつ、「冬の(五輪)時に金にならないのは、まだまだ冬の種目では金を取ることが難しいという裏付けでもあるのかな、と感じた。冬も、もっと盛り上げていきたい」と、言葉に力を込めた。

 女子1000メートルの金を含むメダル4個を獲得した22年北京大会後、4度目の五輪を目指すかどうか、すぐには決められなかった。決意が固まったのは昨春。主戦場の1500メートルで一歩届かなかった「金」メダルを目指すため、所属先や練習環境を変えるなど新たな挑戦に踏み切った。その思いは今も変わらない。「去年の春に立てた目標があるから、そこだけを目がけて動けている。ブレずに1500メートル(の金)というところを見据えている」と、あらためて明かした。

 ミラノ五輪のプレシーズンとなる今季は、W杯前半2戦を1000メートル、1500メートルともに連勝で滑り出した。ただ「自分の中で納得のいくようなレースは1個もできていない」と、満足はしていない。年内最終戦は今季初めて滑る500メートルを含む3種目に出場する。「2025年に向けて、自分を超えていくための挑戦をしっかりしていきたい」と誓った。挑戦を続けたその先の2年後。冬季五輪年で初めて「金」が、今年の漢字に選ばれるような輝きを見せる。(林 直史)

 ◆五輪イヤーの今年の漢字 1995年の第1回以降、「金」が選ばれたのは2000年(シドニー)、12年(ロンドン)、16年(リオ)、21年(東京)、24年(パリ)の5度。いずれも夏季五輪での日本人選手の活躍が選出理由の一つに入った。冬季五輪の年は例がなく、直近では18年(平昌)は「災」、22年(北京)は「戦」だった。

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