◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)=12月14日、栗東トレセン
宝塚記念を制し、グランプリ春秋連覇に挑むブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父エピファネイア)が上昇気配を漂わせた。
レース1週前の週末に実質的な追い切りを行い、当該週は軽めが吉岡厩舎流。坂路でファジーロップ(2歳未勝利)と併せ52秒6―13秒0。ムチも入れられ一杯に追われ、首差ほど遅れたが「坂路は特に動かない。この馬としては全体時計も出ていますし、集中して走れていた」と吉岡調教師は問題なしを強調した。
京都大賞典11着、ジャパンC12着と2ケタ着順の大敗が続いているが、もともと叩き良化タイプ。「使われながら体調を上げるタイプで状態はこの秋で一番いい。上がりが速くなるとつらいので、上がりのかかる中山の方がいい」とトレーナー。18日の最終追い切りには菅原明良騎手=美浦・高木登厩舎=が栗東に駆けつける予定。