聖和学園(宮城)の主将としてチームを春夏通じて初の甲子園に導いた三浦広大内野手(3年)が、仙台六大学・東北福祉大に合格したことが14日までに分かった。巧みなバットコントロールを武器に、打率にこだわって活躍を誓う。
聖和学園の三浦は、地元の強豪大で成長を誓う。東北福祉大への進学について「プロになる選手もたくさんいるチーム。レベルの高い名門校で野球をしてみたいなと思った」と語る。
高校では1年春からベンチ入り。主将も務め、今夏はチームを初めての甲子園へと導き「一緒にきつい練習を乗り越えた仲間と勝ち切れたことが本当にうれしかった」と振り返る。実は夏の大会に向け、本来の左打ちに加えて右打ちの準備も進めていた。「夏の決勝で使う予定だったんですが、打順の巡り合わせで断念しました」と公式戦でのお披露目はなかったが「右も練習したことで、左で見失っていた感覚をつかんだり、フォームを比較して修正したりできた」とプラスに働いた。大学では「球が見やすいので」と左打ちに絞る予定だが「バランスを取ったりするために素振りなどを続けている」と生かしていくつもりだ。
中学時代から続けている動画でフォームを撮影して確認する「考える」練習も続けている。「『いい感覚だった』で終わらず、なぜそうなのか頭で理解して説明できるまで分析する」と研究に余念はなく、「大学では自由に使える時間が増えるのでより自分に厳しく鍛えたい」と意気込む。
こだわり続けているのは打率。「自信のあるバットコントロールを生かしたい」と目指すのは首位打者だ。「レベルの高い仲間からたくさんのことを吸収できるようチャレンジしていきたい」と次のステージでも活躍を誓った。(秋元 萌佳)
◆三浦 広大(みうら・こうだい)2006年7月31日、宮城県仙台市生まれ。18歳。仙台一中では軟式野球部に所属。聖和学園では1年春からベンチ入り。3年夏に甲子園出場。181センチ。79キロ。右投左打。