川崎は15日、来季のトップチームコーチに元日本代表FW大黒将志氏(44)が就任することが決まったと発表した。
大黒氏は今季JFL3位のティアモ枚方でヘッドコーチを務めていたが退任し、来季は4年ぶりのリーグ優勝を目指す川崎で長谷部茂利新監督(53)を支える。
クラブを通して「川崎フロンターレに関わるすべての皆様と共に、タイトルを取れるように全力で頑張ります。よろしくお願いいたします」とコメントした。
大黒氏は現役生活22年で計12クラブに所属し、公式戦540試合で222得点をマーク。日本代表でも05年W杯アジア最終予選の北朝鮮戦で後半ロスタイムに決勝ゴールを奪い「大黒様」フィーバーを巻き起こすなど、得点感覚に優れたストライカーだった。
川崎の前線には今季19得点を挙げてブレイクした山田新(24)や、高卒1年目の神田奏真(18)ら有望な若手も多く、ストライカーの育成にも期待がかかる。
◆大黒 将志(おおぐろ・まさし)1980年5月4日、大阪・豊中市生まれ。44歳。G大阪ユースから99年にトップ昇格。札幌への期限付き移籍を経て、復帰したG大阪で2003年から3年連続の2ケタ得点。06年にフランス2部グルノーブルへ移籍。その後はセリエAトリノを経て東京V、中国1部の杭州緑城などを渡り歩き、20年に栃木で現役引退。J1通算204試合69得点。日本代表では06年ドイツW杯出場。国際Aマッチ通算22試合5得点。178センチ、71キロ。