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三笘ブライトン1―3完敗  鎌田クリスタルパレスは15位に浮上 三笘と鎌田の日本人対決は34分間

スポーツ報知 2024年12月16日 5時6分

◆プレミアリーグ第16節 ブライトン1―3クリスタルパレス(16日・アメリカンエクスプレス・スタジアム)

 日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはホームで日本代表MF鎌田大地(28)が所属するクリスタルパレスと対戦。イングランド南端のブライトンとロンドン南部のクリスタルパレスの対戦は英国で「M23ダービー」と呼ばれ、熾烈なライバル関係で知られる試合。三笘はこの試合も定位置の左サイドで先発。鎌田はベンチスタートとなったが、後半15分にFWエンティケアとともにサブ一番手として出場。後半アディショナルタイム()の4分間を含め、34分間の日本人ダービーが実現した。

 三笘の見せ場は試合開始早々の前半4分、ペドロがふんわりとしたボールを左サイドに送り込むと、ワンバウンドさせて左足をジャストミート。角度が厳しい位置からとなったが、強烈なシュートがクリスタルパレス・ゴールを襲った。しかしGKヘンダーソンが必死にセーブ。ブライトンは惜しいチャンスを逃した。

 試合の序盤はこの三笘のシュートをはじめ、ホームのブライトンが優位に立ったが、クリスタルパレスが前半27分にコーナーキックを奪って流れをガラッと変えた。

 試合直後に鎌田が「今のうちはプレミアでも最もフィジカルなサッカーをしているチームの一つ。試合前からセットプレー、セットプレーと話していた」と明かしたが、その言葉の通り、クリスタルパレスがこのコーナーキックからの流れでチャロバーがゴール前のこぼれ玉に右足のボレーを合わせて先制。これでアウェーのクリスタルパレスがリズムをつかんだ。

 この先制点のわずか6分後の同33分、左サイドからのクロスにサールがゴール前で頭を合わせてクリスタルパレスが2点目を加点。ホームのブライトン・サポーターを唖然とさせた。

 そして鎌田が後半15分にピッチに送り込まれ、三笘と対峙した。しかし28歳日本代表MFの最優先の仕事は2点のリードを守ること。「しっかり守備で中を絞って、外にボールを出させて、あまり相手のやりたいことやらせないようにっていう感じでした」と話したように、5枚の最終ラインをさらに守る形を作って、監督の期待に応えた。

 出場停止もあり、久々の実戦になったが、鎌田はボールに触る度に動きに鋭さを増し、試合終了間際の後半AT1分には絶好の縦パスをエンティケアに送った。GKと1対1となる大チャンス。しかしエンティケアの放ったループシュートはわずかに左ポストをかすめて外れた。

 このプレーに関しては「今シーズン、ゴールだったりアシストもまだついてないので、早めにそういうのがつけば自分としてもいいことだとは思いますけど」と試合後に少し悔しさをにじませた鎌田。しかし終盤に両軍が1点づつ取り合って3―1で快勝した試合には「

今シーズンここまで、なかなか難しいシーズン過ごしてきた中で、アウェーでファンが大切にしてる試合を勝ち取れたというのはチームとしてもファンにとってもすごく良かったんじゃないですか」と話して、満足した。

 一方の三笘は勝てないチームに「セットプレーで引き続き失点しているところで、僕自身も責任ありますし、1個でやられるとやっぱり流れは持ってかれるかなと思います」と語って、先制点を与えて崩れた試合にフラストレーションを露わにした。

 またここ4試合2敗2分のチームの雰囲気は悪いかと尋ねられると、「もちろんそうですけど」と切り出したが、「決め切る前線の責任もありますし、後ろで1対1負けるところもありますし、全部自分たちの責任なので。これは自分たちが改善しないと勝てないっていうのは間違いないです」と続けて、次節での巻き返しをしっかりとにらんでいた。

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