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【報知映画賞】特別賞・平泉成、58歳年下の佐野晶哉とがっちり握手「長く続けると、いいこともあるもんですね」

スポーツ報知 2024年12月16日 15時54分

 「第49回報知映画賞」の表彰式が16日、都内で行われた。

 「明日を綴る写真館」(秋山純監督)で特別賞に輝いた平泉成(80)は俳優生活60年、80歳にして初の映画賞受賞。メガネに渋いスーツ姿で登壇すると、同作で自身の弟子役で共演したアイドルグループ「Aぇ!group」の佐野晶哉(22)から花束を贈られ、がっちり握手をかわした。

 佐野が「成さん、本当におめでとうございます。成さんがワインを飲みながら『俳優人生を60年続けてきて、こんなに素敵なことがあるんだ。脇役で生きてきた俺がど真ん中で誰よりも長く映ってる、こんな映画をたくさんの人が愛してくれてさ』って自信満々に言っていたのを覚えています。成さんにとって、僕にとって大切な映画になりました」と興奮気味に口にするのを笑顔で聞いていた平泉。

 マイクの前に立つと「長いことやってきて、このような賞をいただくのは本当に初めてです」と感慨深げにポツリ。

 「土の着いた根菜のような役者になりたいと思って、ずっとやってきました。60年やってきて、長く続けると、いいこともあるもんですね」と、しみじみ続けると「私を指名してくれた監督、スタッフ、佐野君やキャストたち、ありがとう。そして忘れてはならないウチのかみさん、長いこと、ありがとう。君には本当に感謝しています」と愛妻に感謝した超ベテラン。最後に「私はまだ80歳です。まだまだやり残したことがいっぱいあります。これからも頑張ります!」と堂々、宣言していた。

 ◆明日を綴る写真館 さびれた写真館を営む鮫島(平泉)に新進気鋭のカメラマンの太一(佐野)が弟子入り志願する。太一は、カメラマンと被写体という関係を超えて寄り添う鮫島の姿勢に心を打たれ、自分に足りない部分に気付く。

 ◆平泉 成(ひらいずみ・せい)1944年6月2日、愛知県生まれ。80歳。64年に大映京都第4期ニューフェイスに選ばれ、66年の「酔いどれ博士」で映画デビュー。主なドラマは96年開始の「はみだし刑事情熱系」シリーズ、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年度前期)など。主な映画は「その男、凶暴につき」(89年)、「20歳のソウル」(22年)など。

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