バドミントンの年間王者を決めるワールドツアー(WT)のファイナルに出場した日本代表が16日、開催地の中国・杭州から成田空港に帰国。女子ダブルスで今夏のパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)は、WTファイナルで準優勝を果たした。取材に応じた“シダマツ”ペアは「自分にできることは全て出せた結果。楽しめたので、満足のいく大会だった」と志田。松山も「準優勝は自分の中で自信になったし、素直にうれしかった」と振り返った。
15日の決勝では、世界ランク2位の白(ペク)ハナ、李昭希(イ・ソヒ)組(韓国)に0―2で敗れたが、準決勝では五輪金メダルの陳清晨、賈一凡組(中国)を撃破。24日の全日本総合選手権(東京・武蔵の森総合スポーツプラザ)を控える中だが、五輪イヤーの1年を、志田は「『運』ですね」と漢字一文字で表現。「本当に、運がよかった1年だったと思う」と、充実の表情で語った。
松山は、全日本総合選手権後はコンディション調整のため、休養に専念。来年1月の日本代表派遣の2大会の出場を取りやめる。志田は、16年リオデジャネイロ五輪同種目金メダリストの松友美佐紀(BIPROGY)と組んで2大会に出場の見通し。1年を締めくくる一戦へ、松山は「全日本総合も久しぶりなので。優勝を目指して頑張りたい」と意気込み。志田も「3年ぶりの全日本総合。1度もタイトルを取れていないので、優勝を目指して笑顔で締めくくれたら」と気持ちを高めた。