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「ちゃんと姿で示していけるようにやっていかないと」巨人・吉川尚輝、ハワイの夕日に誓ったチームリーダーの自覚

スポーツ報知 2024年12月17日 5時5分

 巨人の吉川尚輝内野手(29)が優勝旅行先の米ハワイでスポーツ報知のインタビューに応じ、チームリーダーの自覚を激白した。2月に30歳の誕生日を迎えるが「もっともっとできる」と貪欲に上を目指す気持ちも披露。変わりつつあるチームの姿で自分が果たすべき役割に触れた。常夏の島の美しい夕日を見て決意を新たにした。

 初参加の優勝旅行。吉川は初日から5日連続で球団ゴルフに参加して充実の汗を流した。「ゴルフしかしてないですけどね。暖かいですし楽しめました」とリフレッシュした。

 2日目のウェルカムパーティーで阿部監督がキャプテン廃止を発表。今季まで副将として主将の岡本を支えてきた吉川は、指揮官の「全員がキャプテンだと思ってやってほしい」という熱い言葉に反応した。

 「一人一人がそういう意識を持てるというか。シーズン後半の戦い方を見ていたら、みんなにそういう意識があった。シーズン最初からそういう感じで入っていけたら、いい雰囲気でやれると思っています」

 9月終盤までもつれた大混戦の優勝争いをチーム一丸で制した。29歳の吉川が攻守で躍動した。胸中には同じ内野手の大先輩、坂本に頼りっぱなしではいけない、との覚悟があった。

 「今年はずっとそういう気持ちでやっていました。僕とか和真、中堅が勢いをつけられれば若い選手、ベテランの方もいい感じになって、士気も上がると思うので。もちろん勇人さんに頼ることはあるかもしれないですけど、中堅とか若い選手で勢いをつけられたら強いチームになると思っています」

 来年2月8日に30歳になる。野球選手として一つの節目とも言える年齢を迎えるにあたり視線を上げた。

 「30歳、あっという間だなっていう感じがして。本当に若い選手が多くなったなと思って。僕が入ってから25歳くらいの時も、若い選手ってあまりいなかったですし、ここ最近、増えてきたなと。練習とかそういうところも、ちゃんと姿で示していけるようにやっていかないといけないです」

 8年目の今季は全143試合出場、打率2割8分7厘、5本塁打とキャリアハイの成績でゴールデン・グラブ賞も受賞。オフの契約更改では推定年俸2億円の3年契約でサインし、来季は30代に入るが、守りに入らず貪欲に上を目指す。

 「まだ全然もっともっとできるというか、やっていきたいので。しっかり体をつくって、より良いパフォーマンスができるようにしたい。けがが多いので股関節回りの柔らかさとか、そういうところですかね」

 ハワイではオアフ島の絶景スポット、ノースショアを訪問。心身ともに充電した。

 「もう一回リーグ優勝して東京ドームでCS勝って日本シリーズに行って日本一になれるように。そこを目指して頑張ります」

 美しい夕日に、誓いを立てた。(片岡 優帆)

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