日本ハムが国内FA権を行使した中日・福谷浩司投手(33)の獲得に乗り出すことが17日、明らかとなった。今週中に名古屋市内で初交渉を行うことが判明。既に獲得調査を進めているヤクルト、残留の可能性がある中日との争奪戦になるもようだ。
悲願のリーグVへ、新庄ハムが投手補強に動く。通算278登板と経験豊富で先発、中継ぎ両方をこなせる頭脳派右腕。今季年俸2000万円で、人的、金銭ともに補償不要なCランクとみられるベテランに白羽の矢を立てた。
先発陣は伊藤、山崎、加藤貴、金村が軸。台湾出身の古林を獲得したが、レッドソックス傘下3AからFAとなった上沢がソフトバンク入りを決断し、現役ドラフトでも田中瑛、鈴木の両右腕が移籍。福谷は今季8登板で3勝1敗、防御率3点台だったが、力は健在だと判断した。プエルトリコでのウィンター・リーグ、米国自主トレを終えて16日に帰国した右腕に、素早いアタックで誠意を伝えていく。
◆福谷 浩司(ふくたに・こうじ)1991年1月9日、愛知・知多市生まれ。33歳。愛知・横須賀では甲子園出場なし。AO入試で慶大理工学部に入学し、2年秋に5勝を挙げベストナインを獲得。12年ドラフト1位で中日に入団。19年に中継ぎから先発に転向し、21年に開幕投手を務めた。通算278登板で27勝33敗、防御率4・04。183センチ、93キロ。右投右打。年俸2000万円。