巨人が新外国人として前パイレーツのトレイ・キャベッジ外野手(27)と基本合意したことが17日、分かった。近日中に正式発表される。昨年エンゼルスでメジャーデビューして大谷翔平(現ドジャース)とプレーし、傘下のマイナー3Aでは「トリプルスリー」(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した身体能力抜群の左の強打者。前中日のライデル・マルティネス投手(28)、前楽天の田中将大投手(36)、ソフトバンクからFA宣言した甲斐拓也捕手(32)に続く大型補強で課題の打線強化に成功した。
待望の新助っ人として加入するキャベッジは5番打者の最有力候補だ。
CS最終Sでは大城卓、坂本、ヘルナンデスがスタメン5番に入るも6試合で計22打数無安打。4番・岡本が4つの敬遠で歩かされて敗退した。キャベッジが5番に定着して相手が岡本と勝負せざるを得ない状況を作れれば、得点力アップにつながる。来季残留のヘルナンデスはどの打順でも対応できるだけに両助っ人が機能すれば心強い。
キャベッジはエンゼルス時代の23年は左翼、中堅、右翼の他に一塁でも9試合出場。外野と一塁を守れるため柔軟にさまざまな布陣を組めるメリットもある。
1軍の外国人枠は5。野手がヘルナンデス、キャベッジ、投手がグリフィン、ケラー、バルドナード、マルティネスと計6人になった。育成選手ではティマやフルプも支配下昇格を狙っていて、外国人選手が刺激し合うことで力を発揮できる効果も期待できそうだ。