鹿島の鬼木達・新監督(50)を支えるスタッフ体制に、元日本代表DFの田中誠氏(49)が入閣することが18日、有力となった。
今季10月から指揮を執った中後雅喜氏(42)とともに、トップチームコーチに着任する見通し。肩書は未定だが、田中氏が実質的なヘッドコーチとなり、チームを支えていく方針だという。監督経験者2人がコーチを務める体制となりそうだ
10月以降、チームの躍進を支えた羽田憲司コーチ(43)は、当初から本人の意向もあって今季限りの契約となっていた。羽田氏の退任は痛手となるが、鬼木氏とS級ライセンス取得の同期だった田中氏が“右腕”として鬼木監督を支えていくことになる。
ポポヴィッチ前体制では、コーチがメインで指導していた守備面の戦術の整理が課題としてつきまとい、“分業制”が機能したとは言いがたかった。日本代表として通算32試合に出場し、磐田時代に通算6冠を達成した田中氏の手腕にかかる期待は大きくなりそうだ。
クラブは既に、鬼木氏の意向を反映した編成を水面下で開始している。現時点では鬼木氏が率いていた川崎からの主力選手獲得は見送られる見込みで、現有戦力をベースに、層が薄いポジションを補強、拡充していく方針。すでにC大阪FWレオセアラに正式オファーを提示するなど、来年1月初旬のチーム始動に向け、水面下で交渉が本格化している。