俳優の小栗旬(41)が来年6月公開の映画「フロントライン」(関根光才監督)に主演することが18日、分かった。2020年2月に日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込んだ医療従事者の奮闘を事実に基づいたオリジナル脚本で描く。
ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港した2月3日から乗客全員が下船した同21日まで19日間の物語。小栗は災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット、Disaster Medical Assistance Team)」の指揮官を演じる。
人命救助と仲間の安全を願う気持ちの葛藤を抱えて苦悩する役に、小栗は「映画として作るべきもの。僕たちにとっても挑戦的だった」と語る。完成した作品を見て「すごく力のある映画でした。全員が主役の映画になっており、参加できたことを誇りに思います。どのエピソードも実話をベースにしたものなので、とてもドラマチックでした」と胸を張る。
小栗の他にも豪華キャストが集結した。松坂桃李(36)は厚生労働省から派遣された立松信貴、池松壮亮(34)はDMAT隊員の真田春人、窪塚洋介(45)は医師の仙道行義を演じた。松坂と池松は小栗と初共演。窪塚は小栗から直接オファーを受け、1998年のフジテレビ系ドラマ「GTO」以来、27年ぶりの共演となる。
フジテレビ系ドラマ「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」シリーズ、Netflix「THE DAYS」の増本淳氏が企画・脚本・プロデュースを手掛け、今年公開の映画「かくしごと」で知られる関根監督がメガホンを執った。