21年盗塁王の和田(ロ)は今季11度盗塁を試みて、失敗ゼロ。盗塁数こそ少ないがシーズン盗塁死がなかった。
ここまで通算105回の盗塁を試みて、成功89、失敗16の成功率.848。盗塁を100度以上試みた選手の成功率上位は、イチロー(オ)の.858、山田(ヤ)の.855に次いで3番目の好成績。別表のベスト10でも打数が圧倒的に少なく、昨年は11度のうち、9度が代走から。走りのスペシャリストらしい成功率の高さ。同僚の岡とともに高成功率でチームに貢献している。
和田の昨年の盗塁は20度成功、失敗は5月30日の巨人戦の1度だけで成功率.952をマーク。20盗塁以上で成功率.950以上は10人しかいない記録だったが、失敗のあと26連続盗塁成功中だ。連続盗塁成功のプロ野球記録は、11~15年に福田秀平(ソ)がマークした32連続成功。来季は福田の記録を更新となるか。
▼…ロッテは今季143試合すべて中止なし。シーズン全試合に中止がなかったのは、08、19年日本ハムに次いでパ3度目。日本ハムの本拠地は札幌Dで、屋外球場ではロッテが初。
▼…5~6月に4引き分けを挟み11連勝。球団の11連勝以上とその年の順位は
18連勝=60年優勝
15連勝=50年優勝
12連勝=59年2位
12連勝=05年優勝
11連勝=24年3位
5度目だったが、3度はV。3位の今年は最も順位が低い。
▼…西武戦は開幕から16連勝。開幕からは65年中日の産経戦13連勝を抜いて新記録。同一カード16連勝以上は55年中日19連勝(大洋戦)、17連勝の65年南海(東京戦)、16連勝の03年阪神(横浜戦)に次いで4チーム目。パでは南海に次ぎ2チーム目。西武戦は21勝4敗。同一カードで21勝は61年近鉄戦、95年ダイエー戦、03年オリックス戦に並ぶ球団タイ記録。
▼…吉井監督は初采配の昨年から〈2〉〈3〉位。球団で初采配から2年連続3位以上のAクラスは、84、85年に2年連続2位の稲尾和久以来5人目。そのうち、ロッテが監督初采配だったのは、73年3位、74年優勝の金田正一以来51年ぶり4人目。
都志也2人目チーム最高打率捕手 ▼…チームの打率トップは、捕手佐藤の.278。チームの打率最高打者が捕手だったのは、52年土井垣武(.296)以来2人目だ。ただし、チームは20年から5年連続3割打者なしの最長記録を更新中。
ソト殊勲安打26本はパ最多 ▼…ソトの殊勲安打は、先制14、同点4、勝ち越し5、逆転3の26本で、パ最多。勝利打点15度は16度の山川(ソ)に次いで栗原(ソ)と並びリーグ2番目だ。
▼…岡は6月に8試合連続二塁打のプロ野球新記録。6月は11二塁打を記録し、球団では21年5月の中村奨の11本以来の月間2ケタ二塁打。
▼…ポランコの曜日別本塁打は、
曜日=月火水木金土日
24年=〈1〉〈5〉〈10〉〈1〉〈2〉-〈4〉
通算 =〈4〉〈12〉〈21〉〈4〉〈8〉〈11〉〈13〉
今季の水曜日は初の2ケタ本塁打。通算でも21本で最多本数だが、翌木曜日は4本と激減。
▼…初の規定投球回以上をクリアした種市は、147回1/3を投げ、148奪三振。9回換算の1試合平均の奪三振率は9.06。奪三振率9以上は今季は今井(西)と2人。球団では4度記録した伊良部秀輝、88年小川博、09年成瀬善久に次いで4人目だ。
▼…小島は2年連続リーグの防御率最下位投手。2年連続防御率最下位は、昨年、今年の小笠原(中)とともに合わせて8人目。パでは58、59年梶本隆夫(阪急)、97、98年高村祐(近鉄)に次いで3人目だ。球団では11人が防御率ワーストになっているが、2度は小島が初。
▼…益田の25セーブで20セーブ以上は13年と19年から6年連続で7度目。シーズン20セーブ以上を7度以上は、7人目。6年連続20セーブ以上は11年連続の岩瀬仁紀(中=04~14年)、7年連続の小林雅英(ロ=01~07年)、6年連続のクルーン(横・巨=05~10年)、藤川球児(神=07~12年)に次ぎ5人目。
▼…メルセデスはロッテ移籍後のホームとビジターの成績は
《ホーム》《ビジター》
年 勝―敗 勝―敗
23 2―1 2―7
24 4―4 0―4
計 6―5 2―11
ビジターは昨年6月16日横浜戦で勝った後、現在8連敗中。
▼…佐々木は2年連続で暴投王。2年以上続けて最多暴投は07、08年新垣渚(ソ)以来、延べ16人目。球団では73、74年2年連続、76~79年4年連続の村田兆治、97、98年黒木知宏に次ぎ3人目。
広畑菊地のみ3イニングS ▼…得点差に関係なく、3イニング以上でリードを守るとセーブとなる“3イニングセーブ”を記録したのは、7月10日楽天戦の広畑と、9月11日オリックス戦の菊地。今季、3イニングセーブは2人だけ。2人ともこれがプロ初セーブだった。
(福山 智紀)