ラグビー・リーグワン1部の神戸が19日、開幕節・静岡戦(21日・ヤマハ)に向けて、神戸市内で練習を公開した。試合の48時間前に行われるスタメン発表にSOとして名を連ねた李承信共同主将は「どこからでも攻めていくアタッキングなラグビー。ディフェンスでは、よりラインスピードを上げて、と例年とは違う形を見せられると思う」とレベルアップしたチームで迎える開幕へ、期待感をあらわにした。
両足のアキレス腱負傷で日本代表の欧州遠征参加は見送った李だったが、開幕節には間に合った。「客観的にラグビーを見ながら、自分の体とも向き合いながら良い時間を過ごせた。状態は100%」と、現在の状況に不安はなし。今季から共同主将にも就任し、「チームが次に何をすべきかというところをシンプルに、明確に伝えようと思っている。まずは開幕戦というところで試合開始10分、20分が大事になってくる。ゲームコントロールやコミュニケーションのところでチームをドライブしたい」と、思いを姿勢で示していく。
今季は阪神・淡路大震災から30年目とも重なる。李は「常に自分たちは誰を代表して、誰のために戦うのかを追求しながらプレーしている。その意味合いでも本当に大きな1年になる」と、改めてこのシーズンにかける思いを口にした。「いろんな人の思いをエネルギーに変えて、結果で恩返ししたい」。リーグワン初優勝を、先頭に立って節目の神戸に届ける。