演歌歌手の丘みどりが19日、初主演舞台「おちか奮闘記」(来年1月2~26日、東京・三越劇場)の公開稽古を都内で行った。
明治初期の大阪を舞台に、三味線の名手の芸にほれこみ妻となった主人公・おちかが人形浄瑠璃「壺坂霊験記」を完成させるまでを描く物語。劇中では歌唱も披露する。丘は「普段、演歌を歌っているので、演技というお仕事も初めて。初主演舞台がこんな大きな舞台ということで大変緊張しているんですが、先輩方の皆さんに支えていただきながら一生懸命お稽古に取り組んでいます」と初々しく語った。
おちかの夫・団平を演じる三田村邦彦は「ギャラをいただきながら、丘みどりさんの生歌を聴かせていただいて大変うれしい」と笑顔。共演者からも次々に生歌のクオリティーの高さに賛辞を送られた丘は「歌はもちろんですが、戸の開け方や座り方、回り方など、一つ一つ所作を勉強させていただいている」と感謝しつつ「見終わった後に『丘みどりって演歌歌手だったね』と後付けで思ってもらえるように、舞台女優として一人で立って見て頂ける舞台にできたら」と意気込んだ。