日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームの慰労会が19日、都内で行われた。日本代表として1年間活動した女子8人、男子6人(本大志は欠席)が出席した。
中野麟太朗(早大3年)は10月のアジアアパシフィックアマチュア選手権(静岡)で3位に入るなど、国内外で活躍を見せた。「今年の目標は早稲田大の団体優勝しか達成できなかった。アジアアマは優勝したかった」と悔しげに振り返った。そんな中でも日本代表として1年間活動し、「失敗を成功とどう捉えるかという考え方を、身につける1年だった。去年までの自分はそういう考えに至らなかった」と新たな発見もあったという。
ゴルフ以外で一番成長した部分は「英語」と即答。「ガレス(・ジョーンズ)コーチにはかなり積極的に話かけに行った。自分は英語をマスターして、しゃべれるようになりたい」と目標を持っている。将来、海外挑戦を見据えての意欲かと思いきや「『早稲田に行ってるのに、しゃべれないのかよ』と思われたら恥ずかしい」と難関大に進学した故の大変さだと話した。
1日まで開催された欧州ツアー、オーストラリアオープンに出場。同組で回ったミンウ・リー(豪州)らとは英語での会話に挑戦したという。「自分が満足いくような英語で、コミュニケーションがとれた。去年の自分では考えられないこと」と成長を実感した。「まだまだ英語は伸びると信じている。これを続けていきたい。それこそJKGですね」。ナショナルチームのモットーとしている「Just Keep Going(前進あるのみ)」をゴルフ以外でも体現している。
今後はオフの期間にニュージーランド、豪州で合宿を予定する。今年達成できなかった「プロトーナメントでのアマチュア優勝」を目標に腕を磨く。「来年は自分がやっている積み重ねが、一歩ずつ結果になる1年に必ずする。来年プロになって、再来年(26年)から本格的にツアーで戦う準備をしたい」と先を見据えた。