本塁打王2度のサミー・ソーサ元外野手(56)が19日(日本時間20日)、過去の行いについて謝罪する声明を発表した。
ソーサ氏は現役時代に本塁打王と打点王を2回ずつ獲得。98年には66本塁打を放ち、通算609本は歴代9位。一方で当時本塁打を競ったマグワイアともども、ステロイドなどの禁止薬物を使用していたことが明らかになったが、自身は使用を否定していた。
ソーサ氏は「カブスとカブスのファンたちのために、私は全力を尽くしました。勝利し、ファンを喜ばせたいという一心でした。ホームゲームでリグレーフィールドの右翼席にファンたちがいるのを見るのが大好きでした。私たちの時代の選手たちが、スタッツが示すだけの評価を受けられないことがあるのはなぜなのか、私は理解しています。162試合を戦い抜くために、けがから回復するためにできる限りのことをした時期もありました。法律を破ることは決してありませんでしたが、振り返ってみると、間違いを犯したことを謝罪します」などと声明を発表した。ステロイド疑惑のため、ソーサ氏は野球殿堂に選出されていない。
これを受けカブスのオーナーであるT・リケッツ氏は「サミーが声明を発表し、手を差し伸べてくれたことに感謝します。これほど懸命にプレーし、勝利を渇望した選手はいませんでした。完璧な人間はいませんが、彼のパッション、そしてカブスへの情熱については、私たちは決して疑っていません。サミーがファンに愛されているというのは控えめな表現です。私たちは、彼を2025年のカブス・コンベンションに招待する予定です。急な知らせで申し訳ありませんが、彼が参加してくれることを願っています。私たちは皆、共に前進する準備ができています」と声明を発表。謝罪を受け入れ、OBとして開幕前イベントに招待することを明らかにした。