沖縄お笑い界の革命児と呼ばれながら26歳で亡くなった伝説の芸人を描いたドキュメンタリー映画『ファニーズ』が12月21日(土)に横浜市の鶴見区民文化センター・サルビアホールで行われる「鶴見ウチナー国際映画祭」で上映されることになった。上映後の舞台挨拶には監督で芸人の山城智二が登壇。沖縄大物民謡師範キャラの護得久栄昇や仲座先輩、ユタの大兼のぞみら沖縄のお笑い事務所・FECオフィスの芸人も駆けつけ、1時間のお笑いスペシャルライブを開催する。
映画『ファニーズ』は、かつて沖縄で絶大な人気を誇った漫才コンビ「ファニーズ」の突っ込み担当・山城達樹の半生を描いたもの。「ウチナー訛りと沖縄の生活に根付いた等身大の笑いを広めたい」と1993年にFECオフィスを立ち上げ、人気絶頂のさなか過労などから96年に26歳で急逝。弟で自らも芸人の山城智二が遺志を引き継いで所属芸人をまとめあげ、事務所創設30周年を迎えた昨年、映画『ファニーズ』を製作した。兄の半生を描きながら、戦後沖縄のお笑い史を紐解く内容にもなっている。
沖縄では昨年9月から上映が始まり、公開週には県内配給映画の邦画部門第1位。その後も3か月のロングランを記録し、東京ドキュメンタリー映画祭2023などでも上映。その話題作品が「鶴見ウチナー国際映画祭~多文化共生のまち鶴見で沖縄映画を楽しもう~」で上映されることが決まった。
鶴見は沖縄出身者が多く移り住み“関東の沖縄タウン”とも呼ばれているだけに、上映後のお笑いスペシャルライブはまさにクリスマスプレゼント。沖縄では絶大な知名度を誇る護得久栄昇&仲座先輩(ハンサム)に、知念だしんいちろうがふんするユタキャラ“大兼のぞみ”に加え、沖縄独特の食文化「ヤギ」のキャラクターになりきった、いさお名ゴ支部のやぎのシル―が登場。山城達樹を父に持つ山城皆人と仲本修大によるコンビ「ニライカナイ」も参戦する。お笑いスペシャルライブは映画観賞の特典になっており、まさにプレミアLIVEになりそうだ。