ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)が有馬記念・G1(12月22日、中山・芝2500メートル)の出走を取り消すことが分かった。右前肢ハ行のため。20日、友道調教師が明らかにした。
中山への輸送を翌日に控えたこの日は、栗東・CWコースで最終調整。歩様に乱れがあり、協議の結果、取消の判断が下った。
天皇賞・秋、ジャパンCとG1を連勝中。有馬記念を最後に現役を引退することが発表されており、武豊騎手とのコンビで連覇、史上3頭目の秋古馬3冠達成での有終Vを目指していた。ファン投票では歴代最多の47万8415票を獲得し、1番人気が予想されていた。今後は現役引退し、来年から社台スタリオンステーションで種牡馬となる。
友道調教師「右前肢のハ行で、有馬記念は取りやめます。水曜に追い切った後も変わりなくて、今日も普通キャンターは乗ったのですが、プールに行こうとしたときに、歩様がおかしくなりました。これだけの馬なので、何かあったら大変だということで、オーナーサイドと相談して、見合わせようということになりました。
ファンの皆様には申し訳ないです。抽選会であれだけ取り上げていただいてたのに、こんな形で発表するのは申し訳ない。謝りたいです。引退式は現時点で中止です。最後、皆さんにあいさつして北海道に行ければと思っていたのですが。夏の函館や札幌でお披露目という形でできたらと、オーナーと相談しました。待っていただけたらと思います。
(思い出は)豊ジョッキーとダービーを勝てたのが一番ですね。年内には社台スタリオンステーションに移動します。来週の水曜に移動する予定です。ジョッキーとは、電話で話しました」