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東海大札幌が男子団体戦3連覇…全国高校柔道選手権北海道大会

スポーツ報知 2024年12月21日 8時31分

◇全国高校柔道選手権北海道大会 最終日(20日、札幌・北海きたえーる)

 男女の団体戦を行った。男子(5人制)は予選トーナメントを勝ち上がった4校で決勝リーグを行い、東海大札幌が札幌山の手、旭川龍谷、北海に3連勝して3年連続22度目の優勝。女子決勝は、前日の個人戦で全5階級を制した北海が札幌日大を2―0で破り、7年連続13度目の頂点に立った。男子の東海大札幌と北海、女子の北海は来年3月の全国大会に出場する。

 2連勝同士で迎えた北海との最終決戦。東海大札幌は4人目で畳に立った及川竜弥(2年)が、支え釣り込み足からのけさ固めで勝利を奪い優勝を引き寄せた。前日の個人戦は無差別級3回戦敗退。「自分だけ入賞もできなかった。団体ではチームを絶対に勝たせようと」。悔しさを払いのけ、安ど感をにじませた。

 八雲・落部中時代は二刀流で活躍。「柔道に生かすため」陸上部に所属して800メートルと砲丸投げに取り組み、砲丸投げでは全道中学で7位になったこともある。柔道に専念した高校では食トレで190センチ・105キロと成長し、陸上仕込みの瞬発力も生かした柔道で力をつけた。

 主力だった安ケ平慎太朗(2年)が、大会2週間前に右ふくらはぎ肉離れで戦線離脱。及川は「安ケ平のために」と仲間の思いもぶつけた。無理をすれば出場可能だったが、佐藤優作監督(34)は「他の選手を伸ばそう」と目立つ実績のなかった及川らに経験を積ませ、選手層の厚みにつなげた。

 昨春から指導している佐大輔コーチ(24)が来春から刑務官となるため同校を離れる。個人と2冠の吉野隼人主将(2年)は「3月の全国で惜別の優勝を」。初の大舞台に立つ及川も「日本一」を目標に掲げて送別Vへ挑む。(石井 睦)

 〇…女子団体は北海が7連覇を達成した。札幌日大との決勝では、先鋒の青木美稀琉(1年)が引き分けたが、中堅の池田愛莉(2年)、大将の及川まゆ(2年)が技ありで勝利。個人戦5階級との完全Vを成し遂げ、池田は「プレッシャーがあったけど、ここで連覇を止めるわけにいかないので」。及川は「一人一人が役割を果たし、本当に良かった」とし、来年3月の全国大会へ「優勝の力があると信じて」臨む。

 ▽男子団体5人制 〈1〉東海大札幌〈2〉北海〈3〉旭川龍谷〈4〉札幌山の手

 ▽男子団体3人制 〈1〉札幌光星〈2〉函館大谷〈3〉小樽桜陽、札幌工

 ▽女子団体 〈1〉北海〈2〉札幌日大〈3〉旭川志峯、旭川明成

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