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【阪神C】大外から12頭ごぼう抜き!異次元の豪脚でナムラクレア重賞5勝目

スポーツ報知 2024年12月22日 6時30分

◆第19回阪神カップ・G2(12月21日、京都競馬場・芝1400メートル、良)

 第19回阪神C・G2は21日、京都競馬場で行われ、1番人気のナムラクレアが大外から差し切って重賞5勝目を挙げた。今年173勝で2年連続7度目のリーディングが確定したクリストフ・ルメール騎手(45)=栗東・フリー=は初コンビで同レース3勝目。アーバンシックで挑む有馬記念に勢いをつけた。

  ターフに電撃が走った。大外に出されたナムラクレアはルメールのアクションに応え、ためにためた末脚を解放した。手綱を押すごとに増していく切れ味。一頭だけ次元の違う豪脚で、前にいた12頭をアッという間にのみ込んだ。

 初コンビで重賞5勝目に導いた鞍上は「すごくいい瞬発力を使ってくれた。右回りで少し内にもたれるところがあったが、直線でまた我慢して、大外に出してからはいい反応をしてくれた」と称賛した。後方からじっくりと運び、直線での決め手勝負へ。上がり3ハロン33秒3で大外一閃。今年、2着の高松宮記念で頭差だけ及ばなかったマッドクールを差し切って、6戦ぶりの勝利となった。

 この勝利でJRA通算100勝となった長谷川調教師は「外に出してからの切れ味が見えたときは、これならとらえられるな、と。もう一回整えて来年の春、もう一度挑戦したい」と高松宮記念・G1(3月30日、中京)を見据えた。名手も「能力はもちろんある。G1を勝てると思います」と答えた。

 ルメールは173勝で2位の川田(139勝)に34勝差。今年の開催は残り2日で24戦全勝でも逆転できないため、2年連続7度目のリーディングが確定した。「明日は有馬記念。応援してください!」とアピール。最高の形でアーバンシックと挑むグランプリへ弾みをつけた。(山本 理貴)

 ◆ナムラクレア 父ミッキーアイル、母サンクイーン2(父ストームキャット)。栗東・長谷川浩大厩舎所属の牝5歳。北海道浦河町・谷川牧場の生産。通算20戦6勝。総獲得賞金は5億9290万6000円。重賞5勝目。主な勝ち鞍は21年小倉2歳S、22年函館スプリントS、23年シルクロードS、キーンランドC(すべてG3)。馬主は奈村睦弘氏。

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